大規模修繕の豆知識のブログ一覧

マンションの大規模修繕中、知っておきたい生活の工夫と対策法

マンションの大規模修繕中、知っておきたい生活の工夫と対策法

こんにちは! 修繕プランナー横浜の梅津です。   アパートやマンションの大規模修繕が始まると、居住者の方にとって普段とは少し違う生活がはじまります。 「工事中の騒音や振動が気になる…」 「洗濯物が干せなくなるって本当?」 「快適に過ごすための工夫はある?」   このような疑問や不安をお持ちではありませんか?   今回は大規模修繕中に起こる生活の変化と、その期間を快適に過ごすためのコツをご紹介します!   これから大規模修繕を迎える管理組合の方や住民の方にとって、役立つ情報をお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。       1.大規模修繕中いつもと違うこと 大規模修繕工事が始まると、普段の生活に影響が出ることがあります。 ここでは、主にどのような変化があるのかを解説しますね! 足場の設置で視界に変化が 大規模修繕では、建物の外側に足場が組まれます。 足場の危険性を軽減したり、落下物の防止、周囲の住宅や道路に迷惑をかけないようにするためメッシュシートが使われます。 窓の外が足場とシートで覆われることで、お部屋に入る日差しが大幅に減ってしまいます。 普段より室内が暗くなるため、日中でも照明をつける必要があるかもしれません。 騒音や振動が発生する 外壁補修や防水工事では工具したり、作業員が移動するため、騒音や振動が発生します。 高圧洗浄の際は、特に大きな音が発生し、壁や窓に水が当たる音が響く 外壁補修では、ドリルやハンマーを使用するため、断続的な振動が感じられる 塗装作業時には、塗料吹き付けの作動音が発生する 足場の解体時には金属がぶつかる音が響くことがあり、工期末でも注意が必要   ペットを飼っている場合、大規模修繕中にペットがストレスを感じることもあります。 ペットへの影響を最小限にするための具体的な対策については、こちらの記事でご確認いただけます。     塗料のニオイが発生する 外壁塗装に使う塗料には、独特のニオイがあります。 お部屋を閉め切っていても、ニオイを感じることもあるかもしれません。 ベランダの使用制限 大規模修繕中は、ベランダの防水工事も行われるため、一定期間ベランダの使用が制限されます。 エアコンの使用が全面的に禁止されるケースもあります。 足場の設置や外壁補修作業の影響で室外機の周囲が覆われ、空気の流れが妨げられるためです。       2.快適に修繕期間を過ごすコツ 大規模修繕中の生活を少しでも快適にするために、工夫できることをいくつか紹介しますね! 騒音対策をする 工事の騒音は避けられませんが、次のような対策で軽減することができます。 耳栓やノイズキャンセリングヘッドホンを活用する 図書館やカフェなど、静かな場所で過ごす時間を増やす 工事のスケジュールを事前に確認し、音が少ない時間帯を活用する       塗料のニオイ対策をする 大規模修繕中は、塗料や防水工事の材料によるニオイが気になることがあります。 窓を開けて換気をこまめに行う(風向きを考慮する) 空気清浄機や脱臭機を使用し、室内の空気を浄化する 消臭スプレーや炭・重曹を活用してニオイを吸収する ニオイが強い日は外出を増やし、屋外で過ごす時間を確保する       洗濯物の問題を解決する ベランダが使えなくなるため、洗濯方法を工夫する必要があります。 室内干し用のラックを用意する コインランドリーを活用する 乾燥機能付き洗濯機を利用する また、浴室乾燥機がある場合は有効活用すると、湿気も少なく快適です。       エアコンが使えない場合の対策 エアコンが使用できなくなる場合、室内環境を快適に保つ工夫が必要です。 扇風機やサーキュレーターを使用し、室内の空気を循環させる 作業時間の前後に窓を開けて換気をする 冬場は厚着をして体温調節をする 夏場は冷却シートや氷枕を活用する エアコンの使用制限がある場合、事前に時期を確認し対応策を考えておくことで、不便さを最小限に抑えることができます!       プライバシー対策をする 足場が設置されると、作業員の目線が気になることがあります。 窓に目隠しシートやカーテンを設置する 作業時間を事前に確認し、人の移動が多い時間帯に注意する 室内のレイアウトを工夫し、見られにくい配置にする プライバシーを守るための対策をしっかり行うことで、ストレスを軽減できます。       まとめ 大規模修繕中は、騒音やベランダの使用制限、エアコンの使用不可など、普段と違う生活環境になることが想像できます。 しかし、事前の対策や工夫次第で、普段の生活に近い形で過ごすことが可能です! 足場が設置されることで視界が変わるため、照明を工夫する 騒音対策としてノイズキャンセリングヘッドホン等を活用する 洗濯は室内干しやコインランドリーを活用する エアコンが使えない場合の代替策を準備する プライバシー対策をしっかり行う これらのポイントを押さえ、大規模修繕期間を快適に乗り切りましょう。       3.よくある質問(FAQ) 最後までお読みいただき、ありがとうございます。 大規模修繕工事中に発生する可能性がある疑問や不安について、よくある質問をまとめました。 ここでは、工事に関する基本的な情報から、生活に関する具体的なアドバイスまでご紹介しますので参考にしてください。   大規模修繕中、洗濯物はどこに干せばよいですか? 大規模修繕中はベランダの使用が制限されるため、室内干し用のラックを用意することをおすすめします。コインランドリーや乾燥機能付き洗濯機の活用も便利です。また、浴室乾燥機があれば湿気も少なく快適に干せます。   大規模修繕工事中、住民はどの程度工事内容について確認できますか? 大規模修繕工事は通常、管理組合と施工会社が契約し、工程表に基づいて進められます。住民が工事内容について事前に確認できるタイミングは、事前の住民説明会等とされています。しかし、管理組合を通じて施工スケジュールや作業内容の詳細を確認することが可能です。工事の進捗や変更点についても随時情報提供を受けることが望ましいです。   修繕中に発生するゴミや廃材の処理はどうなりますか? 大規模修繕では工事中に出る廃材やゴミの処理は施工業者の責任となります。施工業者は廃棄物処理方法を守り、環境に配慮して処理を行います。しかし、住民が出したゴミや廃材に関しては、事前に管理組合に確認を取って対応することをお勧めします。   工事期間中に出入りする作業員の身元確認はどうなりますか? 安全面を考慮し、工事に従事する作業員は身元確認を経て作業を行います。管理組合から施工業者に対して、作業員の身元確認を徹底するよう要請することが一般的です。さらに、作業員が建物内に出入りする際には、業者名が明記された名札や腕章を着用することが求められます。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!!   横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2025年3月21日 更新
大規模修繕の豆知識
大規模修繕工事の工事時期は??

大規模修繕工事の工事時期は??

こんにちは! 修繕プランナー横浜の倉持です。   マンションの大規模修繕を行う際に、費用や頼む業者さんなど気を遣うことがたくさんあるかと思いますが、 合わせて気を配りたいことが、工事を行う季節です。       これから、季節それぞれのメリット・デメリットを解説していきます! しっかり理解をして、工事時期を決めていきましょう!!     春 〇メリット     「春工事・秋工事」。 この言葉を皆さん聞いたことがあるでしょうか。 マンション修繕業界ではこの言葉をよく耳にすることがあるほど、大規模修繕に向いている季節なのです。 気象条件が他の季節に比べると良いことと、 足場を組んでいると防犯面が気になるところですが、 お正月や夏休みなど長期休暇もないので、防犯面でも良いです。 また、下地補修や塗装工事等の水を扱う工事を「湿式工法」というのですが、施工後に乾燥させる養生期間が必要になります。 春は湿度もそこまで高くならないことから、乾燥させやすく、施工品質を確保しやすいこともメリットに挙げられます。     ×デメリット    メリットで説明した通り、とても大規模修繕工事に向いている季節なので人気が高いことがデメリットになるかと思います。 人気ということは、施工会社の日程が押さえづらい、費用が他の時期に比べて割高になることもあるので注意が必要です。 春にどうしてもやりたい方はお早めにご相談することをおすすめします!     夏 〇メリット    最近の異常な夏の暑さのせいか、夏の季節は工事の依頼が少なくなります。 ですので、初期工事費用の減額交渉ができる可能性があるということがメリットの一つに挙げられます。 また、マンション住民のみなさまにとっても、夏は窓を閉めてエアコンで過ごすことが多くなるので、 ネットで建物が覆われても日常生活にあまり支障をきたすことなく工事を行うことができます。     ×デメリット    夏休み・お盆の季節を挟みますので、防犯面で心配になってくると思います。 暗証番号付きの扉や防犯カメラを設置して、防犯効果を高めたりと、対策を強化する必要も出てきます。 そして夏は台風やゲリラ豪雨などの発生率が高く、天候に左右される季節でもあるので、 その度に工事が中断され工期が延長されると、その分余計にコストがかかってしまうことも、、、。 また、メリットの部分でお伝えしたことと、相反するのですが、 工事期間中は窓の開閉ができない、エアコンを使えなくなる期間がありますので、 なかなか住民の皆様からの指示を得るのが難しい季節といえます。     秋 〇メリット    春のメリットでもお伝えしたように、「秋工事」という言葉があるくらい、とても人気の季節になります。 春と同様に穏やかな気候なので、塗料や施工の品質の確保ができます。 マンションの規模が小さい場合は、秋から初めて年内までには工事を終えて、新年を気持ちよく迎えられるといったメリットもあります。     ×デメリット    春と同じく依頼が多くなる季節ですので、費用が高くなる場合があることがデメリットに挙げられます。 そして秋は遅れてきた台風や長引く秋雨によって、夏と同様に工期の延長等が心配になってきますね。 また、マンションの規模が大きい場合は、冬の季節に工期が入ってしまうこと・年末年始をまたいでしまうことも デメリットの一つになるかなと思われます。     冬 〇メリット    冬の季節は工事の依頼があまり多くありません。 ですので、夏と同様に工事費用の削減できる可能性が高い点と、 技術の高い職人さんの確保がしやすくなる点がメリットに挙げられます。     ×デメリット    冬はデメリットがたくさんある季節になるので、工事を行うのはあまりおすすめとはいえません。 まず、湿式工事で使われる塗料などの資材も硬化がしにくくなったり、 あまりに寒すぎると凍ってしまったり、品質の劣化により本来の品質を発揮できなくなる可能性もあります。 ただ、費用はかかってしまいますが、最近は塗料の質の向上や、添加剤の使用などで工事を進めることはできます。   次に、年末年始休暇等で留守のお宅が増えると、防犯面の強化も考えなくてはなりません。 また、足場を組み、ネットで覆われる期間は、太陽の暖かい日差しも入りにくくなるので、 こちらも夏と同様住民の皆様からあまり支持を得にくい季節となります。     まとめ   マンションのオーナー様たちにとって、「大規模修繕工事」は大きなプロジェクトとなります。 どの季節に工事を行っても、住民の皆様からはたくさんの意見・クレームが集まると思います。 季節に限らず一番大切なことは、どれだけ丁寧にマンションの住民に周知できているかです。 あとは、オーナー様が施工面や経済面の何を重視するのかによって行いたい時期が 変わっていくと思いますので、 ぜひこちらのメリット・デメリットを参考にしてみてください。     修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!!   横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2025年3月7日 更新
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大規模修繕工事用語~パラペット~

大規模修繕工事用語~パラペット~

こんにちは! 修繕プランナー横浜の梅津です。   大規模修繕工事の見積書を見てみると、見慣れない単語がでてくることがあると思います。 今回は防水工事の欄に書かれている「パラペット」についてご紹介します!       パラペットとは? パラペットとは、屋上の外周部分に設けられた低い立ち上がり壁のことを指します。   主に落下防止やデザインの一環として設置されますが、防水性能の維持にも大きく関係しています。       パラペットが防水補修において重要な理由 防水の弱点になりやすい パラペットは、屋上の水平部分と垂直部分が交わる箇所にあたるため、防水層が途切れやすく、雨水の侵入リスクが高くなります。 特に、立ち上がり部分の防水が劣化すると、内部に水が浸入し、外壁や室内の漏水につながる可能性があります。     雨水の滞留が発生しやすい パラペットの内側に適切な水切りやドレン(排水口)がないと、雨水が溜まりやすくなり、防水層の劣化を早めます。 定期的な清掃やドレン周りの点検が欠かせません。     クラック(ひび割れ)の発生しやすい部位 建物は温度変化によって膨張・収縮を繰り返しますが、パラペットは建物の端部にあるため、特にクラックが発生しやすいです。 ひび割れが発生すると、そこから雨水が侵入し、鉄筋コンクリートの内部に浸透して劣化を加速させる原因になります。       パラペットの防水補修方法 シーリング材の打ち直し ひび割れが発生した場合、シーリング材(コーキング)を打ち直し、浸水を防ぎます。     防水シートの施工 屋上の防水工事と一緒に、パラペットの立ち上がり部分にも防水シートを貼ることで、防水層の連続性を確保し、耐久性を向上させることができます。 ウレタン防水やシート防水が一般的な施工方法です。     塗膜防水の追加施工 パラペットにウレタンやFRP(繊維強化プラスチック)塗膜を施工することで、表面の防水性能を強化できます。 特に雨風の影響を受けやすい建物では、塗膜防水の併用が効果的です。     笠木(パラペット上部の仕上げ材)の交換・補修 パラペットの上部に金属製の「笠木」を設置することで、雨水が垂直面に流れ込むのを防ぎ、防水層の劣化を遅らせることができます。     排水改善(ドレン設置・水切り金物の取り付け) パラペットの内側、つまり屋上に雨水が溜まりやすい場合は、排水能力を改善することが効果的です。 既存ドレンの詰まりを解消し、雨水が溜まりやすい所には新しくドレンを設置します。 また、水切り金物を取り付けることで、パラペットに雨水が浸み込むのを防ぐことができます。        まとめ パラペットは防水の弱点になりやすいため、定期的な点検と適切な補修が不可欠です。 特に、ひび割れ・雨水の滞留・防水層の劣化を放置すると、建物の寿命を縮める原因になります。 屋上防水工事を実施する際には、パラペット部分の防水処理も併せて検討し、建物全体の耐久性を向上させることが重要です。 横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!   修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!     横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2025年2月21日 更新
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大規模修繕工事用語~単管足場~

大規模修繕工事用語~単管足場~

こんにちは! 修繕プランナー横浜の倉持です。   今まで様々な足場をご紹介してきましたが、次は「単管足場」をご紹介します!     単管足場とは?   足場は主に大きく分けて「組立足場」と「吊り足場」の2種類に分類されます。   今回の単管足場は組立足場の一種になります。   直径48.6㎜の鉄パイプのような単管とつなぎ止めの金具「クランプ」をボルトで固定して組み合わせながら作る足場を言います。       単管足場の安全衛生法   一 建地の間隔は、けた行方向を一・八五メートル以下、はり間方向は一・五メートル以下とすること。 二 地上第一の布は、二メートル以下の位置に設けること。 三 建地の最高部から測つて三十一メートルを超える部分の建地は、鋼管を二本組とすること。ただし、建地の下端に作用する設計荷重(足場の重量に相当する荷重に、作業床の最大積載荷重を加えた荷重をいう。)が当該建地の最大使用荷重(当該建地の破壊に至る荷重の二分の一以下の荷重をいう。)を超えないときは、この限りでない。 四 建地間の積載荷重は、四百キログラムを限度とすること。     単管足場の主要部材   単管足場を組み立てる時に用いる主要部材が6種類あります。 1.足場板 現場で作業する時に作業員が移動するための床です。 高い場所で使用することが多く、作業員の体重を支える必要があるため、高い強度が求められます。   2.単管パイプ 直径48.6㎜の鋼鉄製のパイプです。 直径の長さは決められています。 この部品は足場専用ではなく、様々な場面で使用されるため、ホームセンターなどで安く手に入れることが出来ます。   3.固定ベース 地面に設置し、単管パイプをしっかり固定し足場の強度を高めるために大切な部材です。   4.クランプ 英語で「締める」という意味があり、単管パイプ同士を繋げるために使う部材です。クランプの種類は単管パイプのつなぎ方によって異なり「直交クランプ」、「自在クランプ」、「3連クランプ」の3種類があり、強度や重荷によって使い分けています。   5.単管ブラケット 単管パイプと足場板に結び付けて使う部材です。 2つの取付金具を使い組み立てられ、一定の長さがある固定型、伸縮できる伸縮型、支えがプラスされた張り出し型の3種類があります。 形状によって使い分けられており、柱に固定して足場材を支えるように設計されており、作業員の安全を確保するために大切な役割りを果たしています。   6.ジョイント 単管パイプを繋げるための部材です。 先ほどの「クランプ」との違いは、「クランプ」は2本または3本のパイプを交差又は平行して繋げる時に使用しますが、 「ジョイント」は建枠と建枠を縦に繋げるために使用します。   単管足場の組み立て方   では、次に単管足場の組み方をご紹介いたします。 1.敷板・敷角の設置 まずは、足場が滑ったり沈下してしまったりしないように、支柱と地面が接しているところに敷板や敷角を設置します。さらにその上に固定ベースを設置します。   2.支柱を組み立てる 1で設置した上に、まずは、縦方向の単管パイプを垂直に組み立てていきます。   3.枠組み 単管パイプ同士をクランプで繋ぎ合わせていきます。枠組みが出来たら、足場板を置き単管パイプに固定します。   4.壁繋ぎで固定 最後に、建物の外壁と単管パイプを壁繋ぎで固定します。これにより、足場の倒壊を防止することができます。   単管足場のメリット・デメリット   メリット 足場の形状の自由度が高いため、柔軟にアレンジさせながら設置が可能です。 そのため、他の足場が使えない狭い場所でも足場を組むことができます。 主に低層の外壁塗装用の足場として使用されることが多いです。 使う部材も少ないので組立方が簡単で、部材もホームセンターなどで手に入ります。   デメリット 枠組足場に比べると強度や安全面が劣る部分もあり、高層ビルなどの工事には向いていません。 足場の重量にも制限があり、床1.8mあたりの最大重量は400㎏となっています。 また、単管パイプを1本ずつボルトで固定していく必要があるので、他の足場よりも組立・解体時間が多くなります。   まとめ 今回は単管足場の特徴や注意点について解説しました。 単管足場は、部材をホームセンターなどで簡単に購入できるため、DIYをされる方にも簡単に取り扱いができるのが特徴です。ただその分安全面などには注意が必要です。   足場にもたくさんの種類がありますが、 お客様の建物に合う足場を入念に選ぶことがとても大事ですね。 横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!   修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!     横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2024年12月6日 更新
大規模修繕の豆知識
大規模修繕工事用語~枠組足場~

大規模修繕工事用語~枠組足場~

こんにちは! 修繕プランナー横浜の梅津です。   大規模修繕工事の見積書を見てみると、見慣れない単語がでてくることがあると思います。 今回は直接仮設工事の欄に書かれている「枠組足場」についてご紹介します!     枠組足場とは? 門型の建枠を中心に、筋かい(すじかい)や鋼製布板、ジャッキベースといった部材で構成され、地上から45mまでの高さで使用が許可されている足場です。 安定性が求められる高層マンションやアパートの修繕工事で、採用されることの多い足場です。 その強度と安定性から、作業者の安全を確保しつつ、資材の運搬もスムーズに行うことができます。   また枠組足場は、アメリカの「ビティスキャフォード社」から輸入されたことが由来で「ビティ足場」とも呼ばれています。 似ている名まえで「ビケ足場」と言われているものがあります。 別の種類になるので、気になる方は以前のブログで見てみてくださいね!       枠組足場のメリットとデメリット 枠組足場は、メリットが多い足場ですが注意点もあります。 それぞれを具体的に解説しますね!   メリット ・組立時には、ボルトや番線を用いるため、打ち込みによる騒音が発生しない。  →都市部や住宅地などの環境に適しており、周囲への影響を最小限に抑えることができます。   また、部材の組み合わせがシンプルで、迅速に設置・解体することが可能です。   ・作業床の幅が広く、安定性に優れている。  →職人が移動しやすく、作業スピードが向上します。   ・大型の足場をクレーンで一括して吊り上げることができる。  →効率的な作業を可能にします。     デメリット 1. 場所の確保  →設置・保管には広いスペースが必要なため、狭い現場では適さない場合があります。   2. 規格の違い  →日本国内のビティ足場には、「インチサイズ」と「メーターサイズ」の2種類の規格があります。   これらの規格には互換性がない場合があり、部材の追加購入時には現在使用している規格を確認する必要があります。        労働安全衛生法の改正と枠組足場の安全基準 高所からの墜落や転落による労働災害が多発しているため、これを防ぐための対策が強化されました。   具体的には、足場、架設通路、作業構台での墜落防止措置に関する規定が見直され、労働安全衛生規則の一部が改正されています。 この改正規則は、平成21年6月1日から施行されています。     改正のポイント(枠組足場) 1. 作業者の墜落防止措置の充実  交さ筋かい(こうさすじかい)に加え、「下さん(したさん)」、「幅木(はばき)」等の設置が必要になりました。   または、「手すりわく」の設置をすることになります。    目的としては、下部の隙間からの墜落を防止するためとされます。  「下さん」の高さは、15cm~40cmの位置に。    「幅木」の位置は、高さ15㎝以上。         2. 物体の墜落防止措置  工具や材料などの落下防止措置として、「幅木」、「メッシュシート」または「防網」の設置が義務付けられました。     枠組足場を使用する際には、これらの基準を守り、安全で効率的な工事を行うことが求められます。        まとめ この記事では、枠組足場の基本的な情報から、メリット・デメリット、労働安全衛生法の改正ポイントまで詳しく解説しました。 枠組足場は、安定性と作業効率の高さから、多くの修繕現場で採用されています。 一方で、設置にはスペースの制約もあるため、現場に合った選択が重要です。 横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!   修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!     横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2024年11月22日 更新
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大規模修繕工事用語~くさび足場~

大規模修繕工事用語~くさび足場~

こんにちは! 修繕プランナー横浜の倉持です。   建物の外壁や屋根に修繕や塗装工事等を行うと足場が必要になりますよね。 ただ、足場工事と言っても、様々な方法があります。 その中でも今回は「くさび緊結式足場(ビケ足場)」についてご紹介します!     くさび足場とは?  正式名称は「くさび緊結式足場」と言います。  足場の中でも最も一般的な足場です。  一定間隔に緊結部を備えた鉄パイプを支柱として、手すりなどを支柱の緊結部にくさびで緊結して骨組み一本一本をハンマーで叩いて組み立てるのが特徴です。   [caption id="attachment_6211" align="alignnone" width="933"] DCP PHOTO[/caption]   ・ビケ足場と呼ばれるわけ  株式会社ダイサンという会社が、1980年に開発したくさび緊結式足場の商品名なのです。  日本初のくさび式足場として建設業界で広く普及したことから、くさび緊結式の足場を総称してこの名称が広く使われているんです。  ビケ足場の名前は、現場の機能性や安全面に寄与したいという願いが込められており、「美形」に由来していると言われています。   くさび足場ができるまで  くさび足場が普及するまでは、足場は丸太で組まれることがほとんどでした。  なので、安全性や作業のしやすさ等多くの問題を抱えていたといいます。  そこに、シンプルな構造で組立や解体がしやすく、安全性や耐久性にも優れるビケ足場の登場により、足場工事の多くの課題が一気に解決されました。    今では、住宅の外壁塗装などを行う場合はほとんどの現場でくさび足場が利用されています。  さらに最近では、住宅だけではなく、アパートやマンションでも短期間の補修工事などに使用されることも増えてきています。   くさび足場のメリット・デメリット  ここで、くさび足場のメリットと、デメリットを見てみましょう。   ・メリット  1. 組立・解体が簡単!    ハンマー1本で設置できることが最大のメリットです。ハンマーを使って手すりや踏板などの部材を打ち込み組み合わせます。    2. どんな形状でも足場が組める!    部材の組み合わせによって建物に合った足場を作ることが可能なため、狭い場所や複雑な形の建物でも足場を組めます。    3. 工期が短い!    メリットの一つ目でも説明した通り、組立・解体が簡単に行えます。    なので、他の足場と比べて作業時間を短縮することができ、工期全体の短縮にもなります。    4. コスト削減ができる!    くさび足場は他の足場に比べコンパクトで軽量なところも特徴です。    なので、少ない人数で運ぶことが出来るので、人件費・運搬費が抑えられます。   ・デメリット  1. 組立時の音が大きい!    くさび足場はハンマーで打ち付けて部材を組み合わせていくので、作業の際に金属音が発生し、騒音になります。    そのため、周辺住民からのクレームが入ることも多いです。周辺住民への挨拶や作業の時間帯など配慮が大切になります。    2. 高層建築には向いていない!    高層建築の足場には、重量や強度がある足場を求められるため、軽量なくさび足場は基本的に適しません。   くさび足場の価格 くさび足場の単価は、取り扱う業者や、住宅の形・場所によって差がありますが、平均800円から1000円前後です。   まとめ 今回はくさび足場の特徴や注意点について解説しました。 足場の種類によって、使用できる場所や設置方法、強度や安定性が異なるため、現場の条件に応じて適切な足場を選ぶことが大切ですね!     横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!   修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!     横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2024年10月4日 更新
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大規模修繕工事用語~本足場~

大規模修繕工事用語~本足場~

こんにちは! 修繕プランナー横浜の梅津です。   大規模修繕工事の見積書を見てみると、見慣れない単語がでてくることがあると思います。 今回は直接仮設工事の欄に書かれている「本足場」についてご紹介します!     一側足場と本足場のちがい ・一側足場(ひとかわあしば) 一側足場は、縦方向に設置される支柱が1本だけで、ブラケットを取り付けて足場板を設置する形式の足場です。 この足場は敷地が限られている環境、特に戸建て住宅のような狭い場所でよく使用されます。   一側足場の利点は、設置スペースが限られた場所でも効率的に使用できる点です。 また、支柱の数を減らせるため、資材のコストを抑えることも可能です。 ただし、支柱が少ない分、倒壊防止のために壁つなぎやアンカーなどで強度を補強する必要があります。   手すりがない構造のため、作業者の動きが制約されず、狭い現場での作業がしやすいというメリットがありますが、安全性や安定性では本足場に劣る部分があります。 そのため、高さのある建物や、大規模な建築物では使用が制限されることが多いです。       ・本足場(ほんあしば) 本足場とは、建築物の外壁面に沿って2本の支柱を設置し、その間に作業板を渡して組み立てる足場です。 このタイプの足場は「二側足場(ふたかわあしば)」とも呼ばれ、足場の基本形として広く採用されています。   本足場の最大の特徴は、作業スペースが広く確保できる点です。 2本の支柱が支えることで、安定感が高く、手すりを設置できるため、安全性が向上します。 このため、作業者が安全かつ効率的に作業を行うことが可能です。         本足場の義務化 2024年4月以降、本足場の使用が原則として義務化されました。 今回の義務化は、墜落・転落事故を防ぐことが目的とされています。   -改正内容- 1.一側足場の使用範囲が明確化 幅が1m以上の箇所において足場を使用するときは、原則として本足場を使用する。   2.足場の点検時には点検者の指名が必要 事業者及び注文者が足場の点検を行う場合は、あらかじめ点検者を指名することが必要に。   3.足場の組立て等の後、点検者の指名の記録・保存が必要に 足場の組立て、一部解体、変更等の点検後に、点検者の指名を記録・保存することが必要に。   特殊な状況では例外もあります。 例えば、つり足場を使用する場合や、障害物があるために本足場の設置が困難な場合、一側足場の使用が例外的に認められています。     まとめ 本足場は、安定性と作業性に優れた足場であり、広いスペースが必要な現場に最適です。 一方、一側足場は狭い敷地で効率的に使える足場として、コストやスペースの制約がある場合に活躍します。 両者の特徴を理解し、現場に応じて適切な足場を選ぶことが、安全で効率的な作業に繋がります! 横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!   修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!     横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2024年9月27日 更新
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大規模修繕工事用語~ケレン~

大規模修繕工事用語~ケレン~

こんにちは! 修繕プランナー横浜の梅津です。   大規模修繕工事の見積書を見てみると、見慣れない単語がでてくることがあると思います。 今回は塗装工事の欄に書かれている「ケレン」についてご紹介します!     ケレン作業では何をするのか? ケレン作業は、外壁塗装工事における下地処理のことです。 外壁や屋根の古い塗膜や、さび・汚れ、劣化した部分を除去します。   塗装をするときは、いきなり塗料を塗るのではなく下地処理をひと手間いれることが多いんですよ!       ケレンを行う目的 外壁塗装工事におけるケレンは、塗装を長いあいだ美しく保つために欠かせない作業です。 塗料の長寿命化、そして塗装の完成度に直結しています。   塗料を長持ちさせる ケレンによって外壁表面が処理されると、その表面は均一で微細な凹凸が生まれます。   これにより、塗料がしっかりと密着し、均一な仕上がりとなります。   密着性が高まることで、塗膜が外部の影響から守られ、耐久性が向上します。 したがって、ケレンは塗料の密着性を向上させ、外壁の長寿命化につながります。   正しくケレンが行われないと、古い塗膜や汚れが残ってしまいます。 新しい塗料が十分に密着せず、塗料の持ちが悪くなり、劣化が早まる可能性があります。     塗装の完成度 塗料がしっかりと密着した状態でないと、塗装の仕上がりは不均一になります。 また見た目の美しさが損なわれるだけでなく、不均一さが塗膜が剥がれなどの問題につながる可能性があります。         ケレンの種類 1種ケレン 1種ケレンは、主に公共の道路や橋などの公共物の補修において使用される工法の一つです。 これは、腐食やサビが著しく進行した建造物や構造物に対して行われる修復作業です。 一般的には、この種のケレンは一般住宅では行われることが少なく、鉄部や外壁が著しく劣化している場合には、一般に外壁の張り替えなどが行われます。   手法 ブラスト法が一般的に使用されます。 この工法では、機械を使用して研磨剤を塗面に吹き付け、古い塗膜を剥離しながら塗面に傷をつけ、新しい塗料が密着しやすくなるようにします。 この作業は大きな騒音や塗料の飛散などが伴うため、近隣への配慮が必要とされます。   費用 公共工事において採用される1種ケレンの相場は、1平方メートル当たり4,500円から6,000円程度とされています。 2種ケレン 2種ケレンは、1種ケレンと同様に全面の塗料をはがす作業を含みますが、その工法が異なります。 手作業が中心となるため、ブラスト工法に比べて作業効率が低い反面、低い相場価格が特徴です。 2種ケレンも、一般住宅ではあまり使われていません。 この工法は主に公共物のメンテナンスなどに使用されています。   工法の違い 1種ケレンがブラスト工法を使用するのに対し、2種ケレンでは電動工具と手作業によって行われます。 具体的には、電動工具を使って古い塗膜やサビを削り取る作業が主体となります。   相場価格 2種ケレンの相場価格は、1平方メートル当たり1,300円から2,200円程度とされています。 1種ケレンに比べて費用が低い傾向があります。       3種ケレン 3種ケレンは、一般住宅で最も一般的に行われるケレンの一つです。 外壁や屋根に行われます。 汚れのある塗膜のみ除去 3種ケレンでは、劣化していない塗膜である「活膜」を残しつつ、電動工具やワイヤーブラシを使用してサビや汚れのある塗膜を取り除きます。 これにより、外壁などの表面を美しく仕上げつつ、必要な部分だけを補修することが可能です。   使用範囲 3種ケレンは、サビが外壁の5~30%に限定された軽度な損傷に対して使用されることが一般的です。 これにより、全面的な塗り替えよりもコストを抑えながら適切な補修が行えます。   相場価格 1㎡当たりの相場価格としては、500円~1,200円程度になります。 30坪の家の施工面積を120㎡としますと、ケレンにかかる費用は、60,000円~144,000円程になります。       4種ケレン 4種ケレンは、外壁のサビが非常に軽度で、サビの割合が5%以下の場合に使用される補修工法です。 全体を塗り替える必要がない場合に採用されます。   手作業による進行 主に手作業で進められ、サンドペーパーやワイヤーブラシを使用して外壁のサビを取り除きます。 水ぶきなども行い、外壁を清掃し良好な状態を保ちます。   相場価格 4種ケレンの相場価格は、1平方メートル当たり200円から400円程度とされています。 他のケレンに比べて費用が低い傾向があります。   まとめ ケレン作業は、外壁塗装における重要な下地処理で、古い塗膜や汚れを除去して塗料の密着性を高めてくれます。 ケレンには4つの種類があり、外壁の劣化具合に応じて適切な方法を選ぶようにしましょう! 特に3種ケレンは一般住宅でよく使われ、劣化部分のみを除去するためコストを抑えることができます。 横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!   修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!     横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2024年9月20日 更新
大規模修繕の豆知識
マンション大規模修繕のアスベスト対策 後編

マンション大規模修繕のアスベスト対策 後編

こんにちは!修繕プランナー横浜の倉持です。 前回の記事では、「マンション大規模修繕のアスベスト対策」の前半としてアスベストの基礎をご紹介させていただきました。   後半では、この3つのテーマでアスベスト対策を学びましょう!! ・アスベスト事前調査 ・アスベスト除去方法 ・アスベスト調査・除去に関する補助金   アスベストの調査方法から除去方法、さらに補助金について詳しく紹介します。 この記事を読むことで、アスベスト対策の基本的な知識と実際の対応方法が分かり、賃貸アパートやマンションの管理がスムーズに行えるようになりますよ!     1. アスベスト事前調査 まずはアスベストが使用されているかどうかを確認するための調査方法について説明します!!   1.1 アスベスト調査の必要性   ブログの前半でも説明しましたが、アスベストは過去に広く建材として使用されており、特に築20年以上の建物では高い確率でアスベストが含まれている可能性があります。 アスベストを含む建材が劣化すると、健康に害を及ぼす微細な繊維が空気中に飛散するのです。 したがって、まずはアスベストが実在するかどうかを確認することが重要です。     1.2 事前調査(書面調査)   事前調査の第1段階は書面による調査です。 建物の図面や建材の使用記録を確認したり、オーナ様や過去の経緯をよく知る施設管理者や工事業者等の関係者に対するヒアリング等により情報を入手し、アスベストが使用されている可能性のある箇所を特定します。 書面調査は調査対象建築物に関する情報を理解・把握することにより、次の段階である現地での目視調査の効率性を高めるとともに、調査の質を高める重要な工程です!   1.3 事前調査(現地での目視調査)   設計図書や完成図書等の書面はアスベストを含む建材の使用状況に関する情報を完全に網羅しているものではなく、必ずしも建築物の現状を表したものとは限らないことから、原則として現地に赴き目視調査を行うことが必要になります。 ただし、平成18(2006)年9月1日以後に設置の工事に着手した施設の設備に関しては、書面調査の工事着手日を確認することで、アスベストを含む建材が使用されていないと判断できます。   1.4 事前調査(有無の判断)   現地での目視調査を踏まえ、①書面調査との照合、②分析による判定、③アスベストを有りとみなしと取り扱うこと、この3つのどれかでアスベストの有無を判断します。     2. アスベスト除去方法 次にアスベストが有りの場合、どのように除去していくのかご説明します! アスベストのレベルに合わせて5つの工法に分かれます。   2.1 除去工法 (レベル1~3)   アスベストが含まれる資材・建材を下地からすべて取り除き、新たな資材・建材に入れ替える工法です。 専用の機材を使うので、他の工法と比べると費用が高くなるケースが多いです。 メリットとしては、アスベストを完全に除去するため、一回除去してしまえば、改築後はアスベストの管理をしなくて済みます。     2.2 封じ込め工法 (レベル1~3)   既存のアスベストに溶剤を吹き付けて固着・固定化し、大気中へ飛散しないように覆う工法です。 作業時にアスベストの飛散リスクが低いうえ、短時間で作業できます。   2.3 囲い込み工法 (レベル1~3)   アスベストが含まれる資材・建材はそのままにアスベストを含まない建材で覆って密閉することで飛散を防ぐ工法です。   上記の「封じ込め工法」と「囲い込み工法」は、どちらも短時間で作業は終わりますが、アスベストを除去するわけではないので、定期的な検査やメンテナンスといった管理が必要になります。 さらに、将来建物を解体することになった場合には、結局アスベストの除去が必要になってしまうため、注意が必要です。   2.4 隔離方法 (レベル3)   アスベストが含まれている仕上げ塗材などを薬剤によってやわらかくしてから取り除く工法です。 散水をする必要がないため作業後の処理が楽ですが、取り残しがある場合は他の工法との併用が必要になります。   2.5 ウォータージェット工法 (レベル2)   高い水圧の水を噴射し、湿潤化したうえでアスベストを除去する工法です。 隔離工法と似ていますが、薬剤は使わず水のみを使用するので環境への影響も低いと言われています。 ただ、高圧水の設備を使うため費用が高くなる可能性が高いです。     5つの除去する方法をご紹介しましたが、まずは業者さんと相談し、アスベストのレベルに合わせて適切な工法を提案してもらい、検討していくことが大切です。     3. アスベスト調査・除去に関する補助金 アスベストの調査・除去にかかる費用は高額になることがありますが、補助金を利用することで経済的な負担を軽減できます。 神奈川県と横浜市で行われいる制度をご紹介させていただきます。   3.1 神奈川県の制度   神奈川県では、民間建築物の所有者の方などに対して、アスベスト含有調査に要する費用の補助を行っています。   ・対象建築物 平成元年以前に建築確認を得て着工された、アスベストを含んでいる恐れのある吹付材が施工されている、 (1)不特定多数の方が利用する延べ面積300平方メートル以上1000平方メートル未満の建築物 (2)エレベーターがある建築物(エレベーターの昇降路及び機械室に限る) のいずれかに該当し、これまでアスベスト含有調査を実施していない民間建築物。   ・補助額 補助限度額は一棟当たり25万円です。 ただし、含有調査を1検体のみ行う場合の限度額は16万円となります。   3.2 横浜市の制度   横浜市では、多数の方が利用する民間建築物(店舗、事務所、駐車場等)に施工されている吹付アスベストについて、無料の含有調査や、除去等工事に要する費用の補助を行っています。   〇吹付アスベスト含有調査 横浜市が居たくしている専門業者が訪問し、吹付け建材にアスベストが含まれているかどうかを無料で調査します。   〇吹付アスベスト除去等(工事に要する費用の補助) 「吹付アスベスト」または「アスベスト含有吹付ロックウール」について、除去等など対策工事を行う場合に、費用を補助します。   ・対象建築物 多数の方が利用する民間建築物(店舗、事務所、駐車場、工場、倉庫など) 共同住宅の場合は共用部分のみ(機械室なども対象に含みます。) ・対象外 個人の住宅 除却を予定している建築物 吹付建材以外の建材の調査及び除去等(屋根材に使われる形成板、外壁の仕上げ塗材等) アスベスト含有調査の場合で、過去に本事業によりアスベスト含有調査の補助等を受けた建築物と同一敷地内の建築物 アスベスト除去等の場合で、過去に本事業によりアスベスト除去等の補助等を受けた建築物と同一敷地内の建築物 アスベスト除去等又はアスベスト含有調査に関する他の補助を受けている建築物 建築基準法に違反している建築   ・補助額 含有調査は無料。 除去などの対策工事は、費用の2/3(上限300万円)を補助。   ・対象となる除去方法 ①除去工法 ②封じ込め工法   4. まとめ この記事では、アスベストの調査方法、除去方法、補助金について詳しく解説しました。アスベスト問題は放置すると重大な健康被害を引き起こす可能性がありますので、適切な対策を講じることが重要です。 しっかり管理し、安全な住環境を提供することで、住民の皆さんの信頼を得ることにも繋がります。   横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね! 修繕プランナー横浜では、横浜市でお客様にピッタリのプランを提案しています。 横浜市のアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事は修繕プランナー横浜にお任せください!!   横浜市で大規模修繕・防水工事の事でお悩みなら 分かりやすく、相談しやすい! 横浜市内に大規模修繕が気軽に相談できるショールームOPEN中! ▼来店予約はこちら! ☎0120-054-140 2024年7月10日 更新
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株式会社エスワイシー
吉田 俊介

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