大規模修繕工事用語~パラペット~

大規模修繕の豆知識 2025.02.21 (Fri) 更新

こんにちは!

修繕プランナー横浜の梅津です。

 

大規模修繕工事の見積書を見てみると、見慣れない単語がでてくることがあると思います。

今回は防水工事の欄に書かれている「パラペット」についてご紹介します!

 

 ≪目次≫

1.パラペットとは?

2.パラペットが防水補修において重要な理由

3.パラペットの防水補修方法

 

 

 

パラペットとは?

大規模修繕工事 横浜市 防水工事

パラペットとは、屋上の外周部分に設けられた低い立ち上がり壁のことを指します。

 

主に落下防止やデザインの一環として設置されますが、防水性能の維持にも大きく関係しています。

 

 

 

パラペットが防水補修において重要な理由

防水の弱点になりやすい

パラペットは、屋上の水平部分と垂直部分が交わる箇所にあたるため、防水層が途切れやすく、雨水の侵入リスクが高くなります。

特に、立ち上がり部分の防水が劣化すると、内部に水が浸入し、外壁や室内の漏水につながる可能性があります。

 

 

雨水の滞留が発生しやすい

大規模修繕工事 横浜市 防水工事

パラペットの内側に適切な水切りやドレン(排水口)がないと、雨水が溜まりやすくなり、防水層の劣化を早めます。

定期的な清掃やドレン周りの点検が欠かせません。

 

 

クラック(ひび割れ)の発生しやすい部位

建物は温度変化によって膨張・収縮を繰り返しますが、パラペットは建物の端部にあるため、特にクラックが発生しやすいです。

ひび割れが発生すると、そこから雨水が侵入し、鉄筋コンクリートの内部に浸透して劣化を加速させる原因になります。

 

 

 

パラペットの防水補修方法

シーリング材の打ち直し

ひび割れが発生した場合、シーリング材(コーキング)を打ち直し、浸水を防ぎます。

 

 

防水シートの施工

大規模修繕工事 横浜市 防水工事

屋上の防水工事と一緒に、パラペットの立ち上がり部分にも防水シートを貼ることで、防水層の連続性を確保し、耐久性を向上させることができます。

ウレタン防水やシート防水が一般的な施工方法です。

 

 

塗膜防水の追加施工

パラペットにウレタンやFRP(繊維強化プラスチック)塗膜を施工することで、表面の防水性能を強化できます。

特に雨風の影響を受けやすい建物では、塗膜防水の併用が効果的です。

 

 

笠木(パラペット上部の仕上げ材)の交換・補修

大規模修繕工事 横浜市 防水工事

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パラペットの上部に金属製の「笠木」を設置することで、雨水が垂直面に流れ込むのを防ぎ、防水層の劣化を遅らせることができます。

 

 

排水改善(ドレン設置・水切り金物の取り付け)

パラペットの内側、つまり屋上に雨水が溜まりやすい場合は、排水能力を改善することが効果的です。

大規模修繕工事 横浜市 防水工事

既存ドレンの詰まりを解消し、雨水が溜まりやすい所には新しくドレンを設置します。

また、水切り金物を取り付けることで、パラペットに雨水が浸み込むのを防ぐことができます。

 

 

 

 まとめ

パラペットは防水の弱点になりやすいため、定期的な点検と適切な補修が不可欠です。
特に、ひび割れ・雨水の滞留・防水層の劣化を放置すると、建物の寿命を縮める原因になります。
屋上防水工事を実施する際には、パラペット部分の防水処理も併せて検討し、建物全体の耐久性を向上させることが重要です。

横浜市でアパート・マンションの大規模修繕、外壁塗装、防水工事を検討している方は、是非この記事を参考にしてくださいね!

 

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