クラックの補修工事 シール工法・Uカット・エポキシ樹脂

防水工事 2023.07.07 (Fri) 更新

こんにちは!

大規模修繕工事専門店「修繕プランナー横浜」の梅津です。

 

すっかり夏ですね!

みなさまは夏のご予定はお決まりですか?

 

 

私は少しまえに内房に遊びにいきました。

鋸山は大人気で、
地獄のぞきは行列を眺めて満足しました(笑)

 

 

 

さて今回は外壁にできるひび割れ
(クラック)シリーズのの3本目です!

クラックの形成から爆裂に至る過程

クラックと防水の関係

・クラックの補修(本記事)

 

 

 

下記の3つを特に詳しく紹介しますので
ヘアークラックや構造的クラックで実際にどのような工事を行うのか気になる方はぜひご覧ください!

 

・シーリング(シール工法)

・カット工法(Uカット・Vカット)

・フィラー処理(エポキシ樹脂)

 

 

 

表面クラック(ヘアークラック)

表面に浅く広がる細かなクラックです。
一般的にひび割れの幅が0.3mm以下とされています。


通常、このタイプのクラックは構造的な問題を引き起こさない場合がありますが、外観上の美観や防水性を損なう可能性があります。

 

 

シーリング(シール工法)

そもそもシーリングとは何でしょうか?

イメージとしては、窓のサッシなどの継ぎ目にある
触るとぷにぷにしている…あれです!

 

大規模修繕工事 横浜 クラック

クラックや接合部分にシール(密封)を行うことで、
構造体の強度や耐久性を回復させる手法です。

 

シール材料は一般的にポリマーやシーラントと呼ばれる合成物質であり、液体やペースト状のものです。

 

これらの材料をクラックに注入したり、
表面に塗布することで、クラックを埋めたり、水や空気の浸入を防ぐ役割を果たします。

 

大規模修繕工事 横浜 クラック

この写真はエキスパッションという
構造上の継ぎ目ですがシーリングを充填している様子です。

 

 

 

 

構造的クラック(幅1mm以上)

表面クラックより深く、幅広く、
構造に影響を及ぼす可能性があるクラックです。

 

このタイプのクラックは構造物の安全性や耐久性に悪影響を与える可能性があるため、より専門的な補修が必要となります。


今回は外壁が鉄筋コンクリート・モルタルの場合と
サイディングの時に分けて補修方法をご紹介します!

 

外壁 鉄筋コンクリート・モルタル

カット工法 (Uカット・Vカット)

カット工法はクラックの両側に
U(V)字形の切り込みを入れることで、クラックの補強と補修を行う方法です。

 

~カットの目的~


・クラックに沿って切り込みを入れることで、
 クラックの周囲の強度を向上させることができる。

・U(V)カットによってクラックの幅が広がることで、補修材料の充填が容易になる。

 

 

~手順~

 

1.クラックの準備
クラックの周囲をきれいに清掃し、埃や不要な材料を取り除きます。
これによってUカットを行うためのクリアな作業領域を確保します。

 

2.Uカットの切り込み
クラックの両側にU字形の切り込みを入れます。

切り込みはクラックに沿って直線的に行われ、
深さや幅はクラックの状態や補修の要件に応じて決定します。
一般的に、切り込みの幅はクラックの幅の約2倍程度とされます。

大規模修繕工事 横浜 クラック

こちらはサンダーを用いている様子です。

 

 

 

3.カット面の処理
Uカットによって形成されたカット面をきれいに整えます。
埃や不要な材料を取り除き、カット面を平滑に仕上げます。

また、カット面にプライマーや接着剤を塗布することで、補修材料との接着性を向上させます。

大規模修繕工事 横浜 クラック

 

 

4.シーリング充填

シーリングと呼ばれる柔軟性のあるシーラント材料を使用して補修します。

ヘラ押えをして完成です。

 

 

 

 

 

 

フィラー処理 (エポキシ樹脂)

~シーリングとの違い~

エポキシ樹脂は、高い強度、接着性、浸透性が特徴です。

そのため、深いクラックや構造的な補修に適しています。

 

 

一方、クラックの外観や表面の美観の回復が主な目的の場合、シーリングが適していることがあります。

 

クラックの深さ、幅、長さ、進行度などを評価することで、適切な補修方法を選択できますよ!

 

 

 

~処理の目的~

・クラックの防水性確保、強度回復、耐久性向上など

 

 

~手順~

1.カット工法 
カット工法のシーリング充填まで同様に行います。
カット面にプライマーや接着剤を塗布することで、接着性を向上させます。

大規模修繕工事 横浜 クラック  

2.補修材料の充填
カット面にエポキシ樹脂を充填します。
充填材料が硬化することで、クラックの補修と補強が行われます。

大規模修繕工事 横浜 クラック

3.仕上げ
充填材料が硬化した後、仕上げ工程が行われます。

このままだと補修したところが目立ってしまうため、
塗装工事を行うときにクラック補修もするのがおすすめです。

 

 

 

 

外壁 サイディング

シーリング・サイディング交換

クラック部分のサイディングの交換や、シーリングを使用してクラックを密閉する方法が一般的です。

 

理由としては、サイディングは一般的に交換が比較的容易であるためです。

 

エポキシ樹脂は一般的にコンクリートや金属などの硬い材料に使用されることが多いです。

一方、サイディングはプラスチックや木材などの柔軟な材料で作られることが多く、接着や充填ができない可能性があります。

 

 

 

 

深刻な構造ダメージ

重度のクラックは、広範囲にわたる深刻なひび割れで、
建物や構造物の安全性に重大な影響を及ぼす可能性があります。

 

このようなクラックの補修方法は、以下のようなものがあります。

 

構造体の再構築

  • 構造的なダメージが深刻な場合、クラックの補修だけでは不十分な場合があります。
  • 構造体の一部または全体を解体し、再構築することが必要になることがあります。

 

補強と補修の組み合わせ

  • 補強材料やステッチを使用して構造体を補強し、クラック部分をパッチングやインジェクションによって修復します。
  • このような組み合わせにより、構造の安全性と強度を回復させることが可能です。

 

 

 

 

 

クラック補修はDIY可能か?

大規模修繕工事 横浜 クラック

一口にクラックの補修と言っても
外壁の種類やひび割れの進行度によって
処理方法の種類が異なることがわかりますね。

 

 

ホームセンターではDIY用の材料が販売されていたりもします。

ヘアークラックレベルでは、修復可能なものもありますが
誤った修復方法になると、問題を悪化させる可能性もあります。

 

DIY修復に取り組む前に、
とりあえずでも状態の確認のため専門家の助言を仰ぐことがおすすめですよ!

 

 

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