
こんにちは!修繕プランナー横浜の梅津です。
マンションの大規模修繕工事が決定した際、「高齢の親が一人で暮らしているけれど、ベランダの荷物を片付けられるかしら」「耳が遠くて工事のお知らせが届かないのではないか」といったご不安の声を数多くいただきます
また、管理組合の役員様からも「高齢の居住者様へどのようにアプローチすれば工事が円滑に進むか分からない」というご相談を頻繁に頂戴します
大規模修繕は建物の寿命を延ばすために不可欠な工事ですが、普段と異なる生活環境や見知らぬ作業員の出入りは、高齢者にとって大きなストレスや危険を伴うことがあります
本記事では、施工会社としての豊富な現場経験をもとに、高齢者世帯が困りやすい具体例と、管理組合・ご家族・施工会社が取り組むべき実践的なサポート方法を分かりやすく解説します!
目次
大規模修繕工事において、高齢者世帯はベランダの片付け、工事中の騒音・においによる体調不良、および情報伝達の不足による孤立という3つの課題に直面しやすくなります
防水工事や外壁塗装を行う際、ベランダに置かれた鉢植えや物置などは完全に撤去する必要があります。
| 何が問題になる?
・長年置かれた土入りの重い鉢植えや不用品は、高齢者の力だけでは動かせない。
・撤去が遅れると、その住戸周辺の工事がストップし、マンション全体の工期遅延につながる。
解決のポイント💡
「各自で片付けてください」で終わらせず、管理組合や施工会社が早い段階からサポート体制を組みましょ
う。
工事中は足場や飛散防止シートで日当たりが悪くなり、高圧洗浄の音や塗料のにおいが室内にこもりやすくなります。
| 何が問題になる?
・在宅時間が長いためストレスが溜まりやすく、気分が塞ぎ込んだり生活リズムが崩れたりする。
・認知機能が低下している場合、窓の外を作業員が通ることで驚き、パニックを起こすリスクがある。
解決のポイント💡
音やにおいが強い日時を事前にお知らせし、換気のタイミングや外出の案内を提示することが大切です。
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加齢による視力・聴力の低下により、一般的な連絡方法では情報が届かないことがあります。
| 何が問題になる?
・エントランスの掲示板を見落としたり、インターホン音を聞き逃したりしやすい。
・「作業日と知らずに窓を開けて水や粉じんが入る」などのトラブルや、孤立感・不信感の原因になる。
解決のポイント💡
掲示板だけでなく、ドアノブへの個別案内配布や直接のドアノック連絡など、視覚・直感で伝わる手段を組
み合わせましょう。
工事をスムーズに進めるため、管理組合が主体となって取り組みたい5つのサポート策をご紹介しますね!
| どんなことをする?
着工の半年前までに全戸アンケートを実施し、配慮や手助けが必要な高齢世帯をあらかじめ把握します
| 具体的な進め方
「荷物移動の助けが必要か」「案内が見えにくい・聞こえにくいか」など、答えやすい選択式の質問を用意します
| メリット
サポートが必要な数を事前に知ることで、荷物移動の手伝い要員や手順を計画段階からしっかり組み込めます
🔗 あわせて読みたい:アンケートの回収率や集計方法でお悩みの方へ|大規模修繕を成功させる住民アンケートのコツ|横浜の修繕のプロが教える合意形成の秘訣
| どんなことをする?
パッと見ただけで直感的に伝わるようなお知らせを作成します
| 具体的な進め方
・タイトル文字を大きくし、イラストや「洗濯物干しNG(赤字)」などの色分けを活用します
| メリット
視力が低下した高齢者でも見落としにくくなり、「連絡を知らなかった」ことによる作業現場でのトラブルを防げます
| どんなことをする?
平日の昼間を含めて説明会を複数回開き、参加できなかった世帯には個別訪問でフォローします
| 具体的な進め方
夜間の外出が難しい方向けに明るい時間帯の枠を設定し、不参加のお宅には理事や現場担当者が直接伺って丁寧に説明します
| メリット
一方的な案内ではなく対話を通して不安を聞き取ることで、マンション全体からの理解と協力が得られやすくなります
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| どんなことをする?
ベランダの荷物を一時的に避難させられるよう、敷地内の共用スペースを開放します
| 具体的な進め方
集会室や余剰駐車場、空きスペースなどを期間限定の保管場所に指定し、荷物の取り違えを防ぐため部屋番号シールを貼るルールを作ります
| メリット
「室内に置く場所がない」とお困りの世帯でも、無理なくベランダの片付けを進められるようになります
| どんなことをする?
ひとり暮らしの高齢者で意思疎通が難しいなど、組合内だけでの対応が困難な場合は外部の専門機関に相談します
| 具体的な進め方
「地域包括支援センター」や担当のケアマネジャーに工事日程を伝え、工事期間中の訪問見守りを依頼します
| メリット
認知機能の低下など専門的な対応が必要な場合でも、プロの力を借りて見守り体制を整えられます
遠方に住むご家族は、着工前にベランダの私物整理、工事スケジュールの共有と可視化、室内での転倒事故や防犯対策の確認をしておくと安心です。
工事開始前にはご家族が実際に実家を訪問し、ベランダの荷物整理と不用品の処分を主導してあげましょう
処分すべきかどうかの判断や、土が入った重い鉢植えの持ち上げ作業は、高齢者一人ではこなせないためです
エアコン室外機の上にある置物や、外壁手すりに固定されたパラボラアンテナの取り外し漏れがないかも注意深くチェックしましょう
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工事中の重要日程を、ご家族の目につきやすいリビングなどの場所へ分かりやすく貼りだしましょう。
施工会社から配布される細かい工程表は、ご高齢の方によっては毎日確認するのは難しいこともあります
壁掛けカレンダーなどに、「○日~○日 洗濯干し不可」「○日 塗料におい注意」と赤の太字で直接書き込んであげるとわかりやすいです。
天候等によって日程が変更されるケースもあるため、施工会社からの連絡を定期的に家族が確認し、カレンダーを書き直してあげると安心です
足場設置に伴う防犯対策の確認と、室内の安全な導線確保を一緒に行います。
作業員の視線を遮るためにカーテンを閉め切ることで室内が暗くなり、転倒事故や防犯上の不安が増すためです
昼間でも室内が見えにくい遮像レースカーテンを取り付けたり、施工会社から配布されたサッシ用補助錠の施錠方法を一緒に練習しましょう。
暗くなった室内でつまづかないよう、床に置かれた新聞紙やコード類をきれいに片付けることも忘れないようにしましょう。防犯面と室内安全面の両方からサポートをすることがご家族の安心につながりますよ!
A. 足場が組まれると窓の外を作業員が通るため、ご不安になるケースは少なくありません
A. 基本的には、施工会社の作業員が住戸内に入って作業することはありません(ベランダ側からの作業が基本です)
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A. 決して珍しいことではありませんので、気づいた時点で早急に施工会社の現場代理人または管理組合(修繕委員会)にご連絡ください
大規模修繕工事は建物の資産価値を維持するために欠かせませんが、高齢者世帯にとってはベランダの片付けや工事中の騒音・におい、情報伝達の不足など、さまざまな不安や負担が生じます。
しかし、管理組合・ご家族・施工会社が事前に連携し、一人ひとりの状況に合わせた配慮を行うことで、多くのトラブルは未然に防ぐことが可能です。
特に、要支援世帯の早期把握、分かりやすい情報提供、工事説明会や個別説明の充実、ベランダ片付けのサポートなどは、高齢者が安心して工事期間を過ごすための重要なポイントです。
施工会社としても、現場での気づきや住民の声を丁寧に取り入れながら、安心して暮らせる住環境づくりをサポートすることが大切だと考えています。
高齢者世帯が安心して大規模修繕を迎えるためには、「困ってから対応する」のではなく、「工事前から準備する」ことが何より重要です。
管理組合・ご家族・施工会社が協力し合い、誰もが安心して暮らせる大規模修繕を実現しましょう!
大規模修繕でお困りの際は、修繕プランナー横浜へお気軽にご相談ください。

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